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スカーレット オーク
第28章 28 年始

アトリエを出て直樹の薪割場に行くとカツーン、カーンと少し高めの一定の音が聞こえ、そっと近づいて様子を見てみる。
直樹は小さめの片手斧を使い薪を割っている。
暑いのだろうか。
ツナギの上を脱ぎ腰の位置で袖を縛り、薄いTシャツは直樹の身体に張り付き筋肉のラインをはっきり映しだしていた。――綺麗な身体……。
思わず見とれてしまい息を飲む。
程よい筋肉と厚みが誇張しすぎることなく男らしさを醸し出している。
いつの間にかあの身体に抱かれることを想像していた。
割り終わったらしく直樹は手斧を置いて振り返った。
「ん?ああ緋紗。終わったの?」
ハッとして、「ええ。あ、今、終わってお昼誘いに来たんです」と、どもって答える。
「そうか。ありがとう」
「汗かいてないですか?冷えますよ?」
緋紗は心配する反面ドキドキしながら直樹の肩のあたりをみた。――なんか私イヤラシイ人みたい……。
「暑いけど汗をかくほどじゃないよ。大丈夫」
縛っていた袖の部分をほどき直樹はさっと羽織った。
緋紗は少し残念な気持ちで目をそらす。
直樹が緋紗の手を取って、「行こうか」と、歩き出す。――好きかも……。
漠然とだが気持ちが膨れていくのを感じた。――来年か……。
これからどうなるのか想像すらできなかった。
直樹は小さめの片手斧を使い薪を割っている。
暑いのだろうか。
ツナギの上を脱ぎ腰の位置で袖を縛り、薄いTシャツは直樹の身体に張り付き筋肉のラインをはっきり映しだしていた。――綺麗な身体……。
思わず見とれてしまい息を飲む。
程よい筋肉と厚みが誇張しすぎることなく男らしさを醸し出している。
いつの間にかあの身体に抱かれることを想像していた。
割り終わったらしく直樹は手斧を置いて振り返った。
「ん?ああ緋紗。終わったの?」
ハッとして、「ええ。あ、今、終わってお昼誘いに来たんです」と、どもって答える。
「そうか。ありがとう」
「汗かいてないですか?冷えますよ?」
緋紗は心配する反面ドキドキしながら直樹の肩のあたりをみた。――なんか私イヤラシイ人みたい……。
「暑いけど汗をかくほどじゃないよ。大丈夫」
縛っていた袖の部分をほどき直樹はさっと羽織った。
緋紗は少し残念な気持ちで目をそらす。
直樹が緋紗の手を取って、「行こうか」と、歩き出す。――好きかも……。
漠然とだが気持ちが膨れていくのを感じた。――来年か……。
これからどうなるのか想像すらできなかった。

