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スカーレット オーク
第31章 31 疑問
うつぶせのまま眠っている緋紗の丸い肩がパジャマから少し覗いていて、直樹がつけた歯形が見えた。――強く噛みすぎたかな。
そうっと指先でなぞってみる。――自分の印をつけたみたいだ。
独占しているような満足感がかすかに湧いた。
「ん、ん」
起き出した緋紗に「おはよう」 と、声をかけると、パッと目を開けてさっと布団にもぐる。――いつまで恥ずかしがるつもりだろう。
直樹は面白そうに眺めながら、「ゆっくりしていいよ」と、言って支度を始めた。