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スカーレット オーク
第35章 35 アルバイト
一瞬何をしに来たのか忘れていた。
直樹と一緒に居たいだけで特に考えもせずにやってきてしまったからだ。
「緋紗ちゃん、受け取ってくれよ?でないと次呼べないじゃないか」
和夫も笑って言った。
「ありがとうございます」
緋紗はありがたく頂戴した。
更に小夜子が、「これボーナス」と、言って紙袋から赤いベロアのキャミドレスを出してきた。
「うわあ」
とても上質でしかもセクシーなドレスだ。
「緋紗ちゃんの名前にぴったりでしょう?これステージ衣装だったんだけどもうおなかも出てきたし入らないのよねえ。良かったら着て頂戴よ。さっそく今夜にでも」
緋紗は綺麗なドレスに目を奪われたが、「私になんてもったいないです。似合わないと思いますし……」と、手を振った。
「あらー。遠慮っぽいのねえ。着たら似合うわよ」
そう言って小夜子はぽんと袋を緋紗に渡した。
「そうだよ、緋紗ちゃん。服なんて着たら似合ってくるもんだよ」
「嬉しいです。ありがとうございます」
似合うかどうかはわからないがこんなドレスを着られる機会などそうそうない。
「じゃああとは適当にしてゆっくり温泉にでも入るといいわよ」
「はい。客室をお掃除したらそうします」
「じゃあね」
「緋紗ちゃんありがとう。後はぼつぼつでいいからな」
――ありがとうございます。
厨房に戻っていく二人に心から感謝した。
直樹と一緒に居たいだけで特に考えもせずにやってきてしまったからだ。
「緋紗ちゃん、受け取ってくれよ?でないと次呼べないじゃないか」
和夫も笑って言った。
「ありがとうございます」
緋紗はありがたく頂戴した。
更に小夜子が、「これボーナス」と、言って紙袋から赤いベロアのキャミドレスを出してきた。
「うわあ」
とても上質でしかもセクシーなドレスだ。
「緋紗ちゃんの名前にぴったりでしょう?これステージ衣装だったんだけどもうおなかも出てきたし入らないのよねえ。良かったら着て頂戴よ。さっそく今夜にでも」
緋紗は綺麗なドレスに目を奪われたが、「私になんてもったいないです。似合わないと思いますし……」と、手を振った。
「あらー。遠慮っぽいのねえ。着たら似合うわよ」
そう言って小夜子はぽんと袋を緋紗に渡した。
「そうだよ、緋紗ちゃん。服なんて着たら似合ってくるもんだよ」
「嬉しいです。ありがとうございます」
似合うかどうかはわからないがこんなドレスを着られる機会などそうそうない。
「じゃああとは適当にしてゆっくり温泉にでも入るといいわよ」
「はい。客室をお掃除したらそうします」
「じゃあね」
「緋紗ちゃんありがとう。後はぼつぼつでいいからな」
――ありがとうございます。
厨房に戻っていく二人に心から感謝した。