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スカーレット オーク
第37章 37 メイクアップ
「さすが。普段お化粧してないだけあって全然荒れてないわね」
引っ張られた瞼に筆でラインを引かれ目の周りは加工され重くなる。
最後に口紅を塗り終了したらしい。
「ふぅ。できた」
短時間だったが緋紗のするメイクがいかに雑かよくわかった。
「これぐらいはしなきゃだめよ?」
小夜子が鏡を見るように指示した。――うわ。なんか別人。
顔立ちが変わったわけではないが、大きくて丸い目がインパクトのある華やかなものになり、年相応の大人の女性といった雰囲気だ。
「すごいですね。私、化粧する習慣がないのでイマイチやり方がわからなくて……」
「習慣がないってすごいわよ」
「うーん。周りに女性がほとんどいなくて。居ても私と似たようなものです」
恥ずかしそうに言う緋紗に小夜子は肩をすくめて言った。
「まあそのままでも全然かわいいけどね。でもたまには直君にこれくらいのを見せておかないとね。きっとドキッとするわよ」
女性らしくなった顔を見て緋紗は少し希望を持った。
「あとは足元だけど……。まあそのルームシューズでいいか。じゃあ、食事に向かいましょう」
ガウンを取った小夜子はピンクベージュのドレスを着ていた。
上質な光沢が漆黒の巻いた髪にとても似合っていて可愛らしくしかもセクシーだ。
緋紗はため息をついた。
「ふふ。さあさ。行きましょ」
小夜子は嫣然と笑って緋紗の手を取った。
引っ張られた瞼に筆でラインを引かれ目の周りは加工され重くなる。
最後に口紅を塗り終了したらしい。
「ふぅ。できた」
短時間だったが緋紗のするメイクがいかに雑かよくわかった。
「これぐらいはしなきゃだめよ?」
小夜子が鏡を見るように指示した。――うわ。なんか別人。
顔立ちが変わったわけではないが、大きくて丸い目がインパクトのある華やかなものになり、年相応の大人の女性といった雰囲気だ。
「すごいですね。私、化粧する習慣がないのでイマイチやり方がわからなくて……」
「習慣がないってすごいわよ」
「うーん。周りに女性がほとんどいなくて。居ても私と似たようなものです」
恥ずかしそうに言う緋紗に小夜子は肩をすくめて言った。
「まあそのままでも全然かわいいけどね。でもたまには直君にこれくらいのを見せておかないとね。きっとドキッとするわよ」
女性らしくなった顔を見て緋紗は少し希望を持った。
「あとは足元だけど……。まあそのルームシューズでいいか。じゃあ、食事に向かいましょう」
ガウンを取った小夜子はピンクベージュのドレスを着ていた。
上質な光沢が漆黒の巻いた髪にとても似合っていて可愛らしくしかもセクシーだ。
緋紗はため息をついた。
「ふふ。さあさ。行きましょ」
小夜子は嫣然と笑って緋紗の手を取った。