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スカーレット オーク
第39章 39 赤いドレス
「まだ飲む?」
「いえ。もうおなかもいっぱいです」

 簡単に片づけ二人も部屋に戻ることにした。

 部屋に戻るなり直樹がジャケットを脱ぎ捨てる。

「こんな恰好させなくてもよかったんじゃないかなあ」
「あの。直樹さん?このまま抱いてくれませんか?」
「風呂入るまで待てないの?」

緋紗は待てなかった。
女性の注目を集めていた直樹のその姿のまま抱かれたくてしょうがなく、独占欲なのか競争心なのかよくわからなかったが焦燥感だけがあった。
直樹はしょうがないというような表情でキスをし緋紗の顔をまじまじと見つめる。

「化粧も赤いドレスも似合うよ」

直樹は緋紗を後ろに向かせベッドに手を突かせて四つん這いにした。
緋紗は心臓をドキドキさせながら直樹を待つ。
後ろでカチャカチャとベルトを外す金属音が聞こえ、直樹が緋紗のドレスを後ろからめくり尻をださせ、ゆるゆると挿入してくる。
緋紗は入ってくる感覚に呻いた。

「もうこんなになってたのか」

 直樹のリズミカルな動きに緋紗を快感と優越感を与える。

「出るよ」

 緋紗は満足そうに目を閉じて、直樹が達するところを感じ背後の荒い息を味わっている。

「酔ったの?」
「ううん。お風呂にはいる」

子供のように言って準備を始める緋紗に直樹はなんだかよくわからないというような顔をして、
「そうしようか。」
 と、言いドレスシャツを脱ぎ捨てた。
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