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スカーレット オーク
第46章 46 同窓会
携帯電話をポケットに突っこんでいると、「早く帰るのかよ」と三上の声が聴こえた。
「聞くなよ」
笑いながら直樹が言うと、
「こんなとこで話してるからさ」
と、ニヤッと笑って三上は煙草をふかした。
――ああ。ここ喫煙場か。
「そうだ。お前になんか聞きたいことがあるって斎藤が言ってたぞ」
「斎藤?哲也?」
「うん。斎藤哲也」
「なんだろな。あんまり話したことなかったけど」
「なんか、真面目そうだった」
直樹が席に着くと斎藤哲也が同じく席についてきた。
「久しぶり。変わらないな。大友君は」
「久しぶり。男は皆あんまり変わってないよな」
直樹は笑って言ったが斎藤はなんだか深刻な素振りだ。
「聞きたいことがあるんだって?」
斎藤は頷いた。
当時の印象は大らかでのんびりとしたサッカー少年だった。
今の斎藤はやけに神経質そうで落ち着きがない。
「聞くなよ」
笑いながら直樹が言うと、
「こんなとこで話してるからさ」
と、ニヤッと笑って三上は煙草をふかした。
――ああ。ここ喫煙場か。
「そうだ。お前になんか聞きたいことがあるって斎藤が言ってたぞ」
「斎藤?哲也?」
「うん。斎藤哲也」
「なんだろな。あんまり話したことなかったけど」
「なんか、真面目そうだった」
直樹が席に着くと斎藤哲也が同じく席についてきた。
「久しぶり。変わらないな。大友君は」
「久しぶり。男は皆あんまり変わってないよな」
直樹は笑って言ったが斎藤はなんだか深刻な素振りだ。
「聞きたいことがあるんだって?」
斎藤は頷いた。
当時の印象は大らかでのんびりとしたサッカー少年だった。
今の斎藤はやけに神経質そうで落ち着きがない。