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スカーレット オーク
第46章 46 同窓会
渋い表情の斎藤に、気に入っている森に入った感じや季節の移り変わりの美しさ、心地よい疲労感や充実感などの話はしなかった。
この仕事の魅力はきっと伝わるだろうが斎藤の目的は家族を養うことなのだから。
「ありがとう。また考えるよ」
「うん。まあ折角だし飲んで楽しめよ」
「だな」
いつの間にか同窓会も終わりに近づいてきた。
半分は二次会へ向かうらしい。
直樹も誘われたが断った。
久しぶりの賑やかさで疲れはしたが悪くはなかった。
しかし考えさせられることも多々あった。
結婚、仕事、家庭、人生。
直樹にとって今は仕事と人生が充実していて結婚と家庭はない。
ぽつぽつ歩きながら自分自身の結婚を想像してみたが何も描けなかった。
ポケットに手を突っ込んで緋紗のことを考えてみる。
彼女はきっと陶芸が優先順位のトップに来るだろう。
そうなると同じ陶芸家であるか、自由でいられるような経済力の持ち主が結婚相手になるはずだ。
自分では彼女の結婚相手には相応しくないだろうと結論付けていると、いつの間にか自宅が見えてきたので考えるのをやめた。
この仕事の魅力はきっと伝わるだろうが斎藤の目的は家族を養うことなのだから。
「ありがとう。また考えるよ」
「うん。まあ折角だし飲んで楽しめよ」
「だな」
いつの間にか同窓会も終わりに近づいてきた。
半分は二次会へ向かうらしい。
直樹も誘われたが断った。
久しぶりの賑やかさで疲れはしたが悪くはなかった。
しかし考えさせられることも多々あった。
結婚、仕事、家庭、人生。
直樹にとって今は仕事と人生が充実していて結婚と家庭はない。
ぽつぽつ歩きながら自分自身の結婚を想像してみたが何も描けなかった。
ポケットに手を突っ込んで緋紗のことを考えてみる。
彼女はきっと陶芸が優先順位のトップに来るだろう。
そうなると同じ陶芸家であるか、自由でいられるような経済力の持ち主が結婚相手になるはずだ。
自分では彼女の結婚相手には相応しくないだろうと結論付けていると、いつの間にか自宅が見えてきたので考えるのをやめた。