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スカーレット オーク
第47章 47 祝福
「うんうん。そういうのってええよなあ。緋紗ちゃんに合ってる気がするわ」
「備前は好きだし窯も焚きたいけど唯一思うのが、こんなに焼き物の数って必要なのかなあって」
「今時、引き出物の数も少ないしな」
「ね。ちょっと大友さんのことは保留かな。考えてもどうなるものでもないし。自分のことが先かな」
「陶芸教室なら産地じゃない方がええんやない?静岡とか」
「だーかーらー。そっち方面は保留だってば」
「ごめんごめん」
百合子も同じように自分のこれからを考えることが緋紗と同様あったのだ。
今は人生のパートナーに巡り合い、これからは二人の人生を二人で考えていくのだろう。
「百合ちゃんが幸せそうで嬉しい」
緋紗はポツリと言った。
「ありがとな。緋紗ちゃんだって好きな人ができて幸せそうやけどな」
「うん」
そう。緋紗は今幸せだった。
だからこそ、これより先のことや今以上のことが想像できない。
「もしなんか変わったら教えてや」
「もちろん。真っ先にね」
緋紗は自分と同じような状況で気持ちもよくわかってくれる百合子が居なくなってしまうことに改めて寂しさを感じたが、百合子の新しい門出を心から祝福した。
「備前は好きだし窯も焚きたいけど唯一思うのが、こんなに焼き物の数って必要なのかなあって」
「今時、引き出物の数も少ないしな」
「ね。ちょっと大友さんのことは保留かな。考えてもどうなるものでもないし。自分のことが先かな」
「陶芸教室なら産地じゃない方がええんやない?静岡とか」
「だーかーらー。そっち方面は保留だってば」
「ごめんごめん」
百合子も同じように自分のこれからを考えることが緋紗と同様あったのだ。
今は人生のパートナーに巡り合い、これからは二人の人生を二人で考えていくのだろう。
「百合ちゃんが幸せそうで嬉しい」
緋紗はポツリと言った。
「ありがとな。緋紗ちゃんだって好きな人ができて幸せそうやけどな」
「うん」
そう。緋紗は今幸せだった。
だからこそ、これより先のことや今以上のことが想像できない。
「もしなんか変わったら教えてや」
「もちろん。真っ先にね」
緋紗は自分と同じような状況で気持ちもよくわかってくれる百合子が居なくなってしまうことに改めて寂しさを感じたが、百合子の新しい門出を心から祝福した。