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スカーレット オーク
第54章 54 セレナーデで夕飯を
少しワイン飲んだせいかリラックスしてきた。
「直樹さんのピアノもすごく素敵でした」
「ありがとう」
「演奏も素敵だったけど弾いてる姿も素敵で。他の女の人が直樹さんをすごく見てるのがなんだかすごく辛かったです」
緋紗は前に思ったことを口にした。
「ああ。それで」
直樹はその時の緋紗が理解できた。
「なんだか変だったよね」
「すみません」
「別にいいよ。でも僕は演奏に集中してたからそんなこと全然気が付かなかったよ」
「緋紗は案外焼きもち焼くんだね」
「みたいですね」
自分でもこんなに嫉妬心や猜疑心があるとは知らなかった。
「直樹さんみたいに落ち着けたらいいですけど……」
年齢が思っていたよりも近かったのに自分の幼さでまた直樹が遠く感じてしまう。
「僕も別に落ち着いてるわけじゃないよ。あんまり物事に感動がないだけで。緋紗が岡山でフラフラしてるんじゃないかっていつも心配してるよ」
「やだ。そんな。フラフラしてません!」
「前科があるからね」
「あ。あの。直樹さんだけです。ああいうの」
「わかってるよ。遊んでないことぐらい。でもね。僕も意外と嫉妬深くて独占欲があるってことだよ」
真っすぐ見つめる直樹の目がとても優しかったので緋紗はぽーっとなった。
「緋紗といるといろんなことを感じられるんだ」
――私はもっとドキドキしてしまうけど……。
頬杖をついている直樹がとてもセクシーで見ていると顔が熱くなってきた。
「直樹さんのピアノもすごく素敵でした」
「ありがとう」
「演奏も素敵だったけど弾いてる姿も素敵で。他の女の人が直樹さんをすごく見てるのがなんだかすごく辛かったです」
緋紗は前に思ったことを口にした。
「ああ。それで」
直樹はその時の緋紗が理解できた。
「なんだか変だったよね」
「すみません」
「別にいいよ。でも僕は演奏に集中してたからそんなこと全然気が付かなかったよ」
「緋紗は案外焼きもち焼くんだね」
「みたいですね」
自分でもこんなに嫉妬心や猜疑心があるとは知らなかった。
「直樹さんみたいに落ち着けたらいいですけど……」
年齢が思っていたよりも近かったのに自分の幼さでまた直樹が遠く感じてしまう。
「僕も別に落ち着いてるわけじゃないよ。あんまり物事に感動がないだけで。緋紗が岡山でフラフラしてるんじゃないかっていつも心配してるよ」
「やだ。そんな。フラフラしてません!」
「前科があるからね」
「あ。あの。直樹さんだけです。ああいうの」
「わかってるよ。遊んでないことぐらい。でもね。僕も意外と嫉妬深くて独占欲があるってことだよ」
真っすぐ見つめる直樹の目がとても優しかったので緋紗はぽーっとなった。
「緋紗といるといろんなことを感じられるんだ」
――私はもっとドキドキしてしまうけど……。
頬杖をついている直樹がとてもセクシーで見ていると顔が熱くなってきた。