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スカーレット オーク
第59章 59 誕生日
「直樹さんはいつなんですか?お誕生日」
「――実は緋紗と初めて会った日が誕生日だったんだ」
「ウソ!言ってくれたらよかったのに」
「いやあ。誕生日を気にする歳でもないし。初対面の男に『僕の誕生日なんだ』って言われても困るだろ」
直樹は笑った。
「それはそうですけど」
せっかくの誕生日を祝えなかったことが今更ながらに残念な気がする。
「でも緋紗がプレゼントのようなものだったからね」
ニヤリとして言う直樹に緋紗は二の句が告げられず口をパクパクさせた。
「最初は黒のワンピースだったね」
真顔で直樹が緋紗の肩から乳房にかけて指先でなぞる。
「あっ」
思わず声を出してしまう。
「抱きたくなったけど帰ってくるまで我慢しようかな」
直樹のキスに緋紗はとろけそうになっていたが呼吸を整えて気持ちを切り替え、「ありがとうございます。一生大事にします」 と、改めて直樹にお礼を言った。
そして腕を初めて組んで二人は出かけることにした。
「――実は緋紗と初めて会った日が誕生日だったんだ」
「ウソ!言ってくれたらよかったのに」
「いやあ。誕生日を気にする歳でもないし。初対面の男に『僕の誕生日なんだ』って言われても困るだろ」
直樹は笑った。
「それはそうですけど」
せっかくの誕生日を祝えなかったことが今更ながらに残念な気がする。
「でも緋紗がプレゼントのようなものだったからね」
ニヤリとして言う直樹に緋紗は二の句が告げられず口をパクパクさせた。
「最初は黒のワンピースだったね」
真顔で直樹が緋紗の肩から乳房にかけて指先でなぞる。
「あっ」
思わず声を出してしまう。
「抱きたくなったけど帰ってくるまで我慢しようかな」
直樹のキスに緋紗はとろけそうになっていたが呼吸を整えて気持ちを切り替え、「ありがとうございます。一生大事にします」 と、改めて直樹にお礼を言った。
そして腕を初めて組んで二人は出かけることにした。