この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
スカーレット オーク
第6章 6 大友家
 夕方六時。
新幹線は静岡に到着した。
直樹は『のぞみ』から『こだま』に乗り換えて家に電話をかけた。
『二十分くらいで着くよ』
――もう起きてないとな。

 さっきまでは少しウトウトしていたが咳払いをして頭をはっきりさせようと努めた。
そこそこ長い乗車時間ももう終わり自分の住む町に降り立ち、駅を出ると赤いオープンカーが到着していた。
「あれ。兄さんが来てくれたんだ」
 母に頼んでおいたのだが兄が来ていて、ガソリンスタンドの元気な若い子のように声を掛けてくる。

「お疲れー。どうだった岡山は」
「なかなか良かったよ」

 助手席で背伸びをしながら、さらっと答えた直樹だったが、「なんかいいことあったな?」と、鋭く突っ込まれた。――相変わらず鋭いな。

 兄の颯介は今でこそ結婚をし落ち着いた生活を送っているが、若いころからふらふらとうろつき女性関係も派手だったので男の割に鼻が利く。

「母さんには黙っててやるから、教えろよ」
「そんな勘ぐるようなことはないよ」
「俺は木とじいさんばっかり相手にしてるお前を心配してだなあ」
「おもいっきりニヤニヤしてるじゃないか」
「そう、言うなって」

 濁しているうちに家に着いた。
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ