この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スカーレット オーク
第72章 72 動かせないベッド
梅雨が明け爽やかな初夏がやってきた。
「宮下先生。さようならー」
「ありがとうございました」
子供たちが陶芸教室から帰っていく。
「さよならー。お気をつけて」
迎えに来た母親たちにも頭を下げる。
緋紗は少しずつ地元の人たちを触れあって、ゆっくりだが信頼関係も築けてきたようだ。――さて。片付けるか。
ペンションの仕事は午前中と夕方にやってしまえるので午後からほとんど自由な時間だった。
週に半分は陶芸教室を行い、半分は自分の作品を作りペンションのショップに並べている。
少しずつだが宿泊客に売れていた。
サインは『セレナーデ』としてある。
和夫が自分のサインをすればいいよと言ってくれたが、緋紗にはあまりこだわりがなかったし粉引きだったのでペンションの作品としていた。
そのうち小さい薪の窯を和夫と一緒にペンションの裏側に作る予定だ。――今日もよく頑張った。
少し休憩したら厨房を手伝おうとエプロンを脱いでアトリエの椅子に腰かけると、和夫がやってきた。
「お疲れさん。お客さんだよ」
「お客さんですか?」
「うん。外で待ってるから行っておいで」
「はーい」
――誰かのお母さんかな。
「宮下先生。さようならー」
「ありがとうございました」
子供たちが陶芸教室から帰っていく。
「さよならー。お気をつけて」
迎えに来た母親たちにも頭を下げる。
緋紗は少しずつ地元の人たちを触れあって、ゆっくりだが信頼関係も築けてきたようだ。――さて。片付けるか。
ペンションの仕事は午前中と夕方にやってしまえるので午後からほとんど自由な時間だった。
週に半分は陶芸教室を行い、半分は自分の作品を作りペンションのショップに並べている。
少しずつだが宿泊客に売れていた。
サインは『セレナーデ』としてある。
和夫が自分のサインをすればいいよと言ってくれたが、緋紗にはあまりこだわりがなかったし粉引きだったのでペンションの作品としていた。
そのうち小さい薪の窯を和夫と一緒にペンションの裏側に作る予定だ。――今日もよく頑張った。
少し休憩したら厨房を手伝おうとエプロンを脱いでアトリエの椅子に腰かけると、和夫がやってきた。
「お疲れさん。お客さんだよ」
「お客さんですか?」
「うん。外で待ってるから行っておいで」
「はーい」
――誰かのお母さんかな。