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スカーレット オーク
第6章 6 大友家
直樹が緋紗と会ったその日に夜を共に過ごしたことは颯介でも感づかなかった。
刹那的な情事など、昔の颯介ならともかく直樹に限ってないことだ。
緋紗からのアプローチがあったからこそだが、応じてしまったことに今更驚く。
「お風呂あがったわよ~」
母が聖乃を連れて出てきた。
「じゃあそろそろお暇しようか」
「そうだな」
早苗が眠そうになってる聖乃を抱き、颯介は空のグラスを台所へ運んで背伸びをした。
「じゃ、お袋また。直樹もまたな」
そう言って帰ろうとした颯介だが少し戻って直樹に耳打ちした。
「とりあえず女は怒らせてもいいけど泣かせるなよ」
「肝に銘じとくよ」
直樹は素直に聞く。
慶子が、「もう母さんは寝るね。パジャマ出しといたからお風呂適当にどうぞ」と、寝室へ向かった。
「うん。おやすみ」
満足げに寝に行く母を見送って残りの焼酎を飲みほす。
ここ何年も同じように過ごしてきた生活に何か変化が起きそうだ。
日常が変わるわけではないのだが直樹の中に緋紗という存在が色濃く残った。
刹那的な情事など、昔の颯介ならともかく直樹に限ってないことだ。
緋紗からのアプローチがあったからこそだが、応じてしまったことに今更驚く。
「お風呂あがったわよ~」
母が聖乃を連れて出てきた。
「じゃあそろそろお暇しようか」
「そうだな」
早苗が眠そうになってる聖乃を抱き、颯介は空のグラスを台所へ運んで背伸びをした。
「じゃ、お袋また。直樹もまたな」
そう言って帰ろうとした颯介だが少し戻って直樹に耳打ちした。
「とりあえず女は怒らせてもいいけど泣かせるなよ」
「肝に銘じとくよ」
直樹は素直に聞く。
慶子が、「もう母さんは寝るね。パジャマ出しといたからお風呂適当にどうぞ」と、寝室へ向かった。
「うん。おやすみ」
満足げに寝に行く母を見送って残りの焼酎を飲みほす。
ここ何年も同じように過ごしてきた生活に何か変化が起きそうだ。
日常が変わるわけではないのだが直樹の中に緋紗という存在が色濃く残った。