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スカーレット オーク
第10章 10 ラブホテル

しばらくして大友が緋紗の身体から離れ素早く後始末をした。
緋紗はまだ身体が甘く痺れているような感覚でぼんやりしながらそれを見ていた。
大友が自分の処理をすると緋紗の身体もきれいに清拭する。
「ありがとう」
なんとか言うと、「どういたしまして。」 と、微笑みながら大友は緋紗の頬を指の甲で撫でた。――きっと前もこうしてくれたんだろうな。
前回は寝てしまって覚えていないがたぶんそうだろうと思った。
欲望で結びついた関係のようだが大友の人柄や落ち着き、優しさなど内面にもなんだか惹かれていく気がしていた。
前よりも色褪せるだろうと思っていた情事は別の形をとっている。
最初の一夜が燃えるような火のような情事だとすると今夜は寄せては返す波のような、深い色をした海のような体験だった。――だめだ。はまりそう。
心地よい疲労が緋紗を眠りにいざなった。
目を閉じて緋紗は思う。――食べて、交わって、寝る。動物みたい……。
いつの間にか眠りに落ちた。
大友はうつろな緋紗を撫でながら愛しさが湧いてくるのを感じた。――また会えるだろうか。
行為に対してなのか身体なのか心なのかどの部分かわからないがここのまま離したくはないと思い始めている。
ウトウトし始めた緋紗を見てすぐ寝てしまうとくすりと笑った。
そして大友自身もそばに寄り添い肩を抱いて目を閉じた。
緋紗はまだ身体が甘く痺れているような感覚でぼんやりしながらそれを見ていた。
大友が自分の処理をすると緋紗の身体もきれいに清拭する。
「ありがとう」
なんとか言うと、「どういたしまして。」 と、微笑みながら大友は緋紗の頬を指の甲で撫でた。――きっと前もこうしてくれたんだろうな。
前回は寝てしまって覚えていないがたぶんそうだろうと思った。
欲望で結びついた関係のようだが大友の人柄や落ち着き、優しさなど内面にもなんだか惹かれていく気がしていた。
前よりも色褪せるだろうと思っていた情事は別の形をとっている。
最初の一夜が燃えるような火のような情事だとすると今夜は寄せては返す波のような、深い色をした海のような体験だった。――だめだ。はまりそう。
心地よい疲労が緋紗を眠りにいざなった。
目を閉じて緋紗は思う。――食べて、交わって、寝る。動物みたい……。
いつの間にか眠りに落ちた。
大友はうつろな緋紗を撫でながら愛しさが湧いてくるのを感じた。――また会えるだろうか。
行為に対してなのか身体なのか心なのかどの部分かわからないがここのまま離したくはないと思い始めている。
ウトウトし始めた緋紗を見てすぐ寝てしまうとくすりと笑った。
そして大友自身もそばに寄り添い肩を抱いて目を閉じた。

