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スカーレット オーク
第10章 10 ラブホテル
大友は緋紗の身体の下のほうへ移動して繊細な箇所に到達した。
可愛らしい花芽に口づけて吸い上げてみる。

「あっ、くぅ」

 短い悲鳴のような声があがる。

「やめっ……て」

 とも聞こえたがやめなかった。

なかなか強い力で足を閉じて抵抗し始めたので、大友は両足を屈曲させ開いて固めた。
強い快感と羞恥心で泣きそうになっている。――かわいい……。
もっと鳴かせてしまいたくなり大友は固めた足も愛撫の手も緩めず続けた。
少しスピードを増すと、小さく短く何か音を叫ぶのが聴こえ緋紗が達したのを感じ大友はやめた。
半泣きで全身を震わせている。

 緋紗の顔のほうへもどり髪を撫でた。
早い呼吸が少し穏やかになるのを待ってから緋紗の身体に覆いかぶさった。
そしてそのまま緋紗の中に侵入していく。
 緋紗は、「あはぁあうぅう」と、低くかすれた声をだし、力の入らない両腕を大友の背中にまわした。

大友はゆっくりと動く。
緋紗はもう目を閉じていて大友の動きに委ねてしまっているようだ。
 単調だが一定のリズムがまた緋紗の快感のメーターをあげていく。
ゆっくり穏やかに動いていたがだんだんと緋紗が締め付けてくる。――もうだめだ。
少しずつスピードをあげて動くと、また緋紗の息遣いが激しくなってくる。
息を止めてしまわないように口づけしながら激しく動いて大友も達した。
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