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スカーレット オーク
第11章 11 デート
「じゃ。ひさ。連絡先教えてくれる?これは僕の」
手書きで番号を書き足された名刺を渡され、咳払いをしながら緋紗は訊ねた。
「あの。な、直樹、さん、どうしたらいいですか?お休みに入ったら」
「休みが決まったら教えてくれる?ああ、そうだ。住所も教えてくれないかな。新幹線のチケット送るよ」
「え。いいです。自分でそれくらいいけます」
「いいんだよ。一応これバイトだと思って。旅費も宿泊費も先方持ちだから」
「そうなんですか」
バイトの誘いに複雑な気分がしたが行く決心を固めた。
「じゃ、僕は帰るよ。ひさは?」
呼び捨てにされるとドキドキする。
「私も帰ります」
「次に会えるのを楽しみにしているよ」
後姿を見送って緋紗も備前に帰ることにした。
手書きで番号を書き足された名刺を渡され、咳払いをしながら緋紗は訊ねた。
「あの。な、直樹、さん、どうしたらいいですか?お休みに入ったら」
「休みが決まったら教えてくれる?ああ、そうだ。住所も教えてくれないかな。新幹線のチケット送るよ」
「え。いいです。自分でそれくらいいけます」
「いいんだよ。一応これバイトだと思って。旅費も宿泊費も先方持ちだから」
「そうなんですか」
バイトの誘いに複雑な気分がしたが行く決心を固めた。
「じゃ、僕は帰るよ。ひさは?」
呼び捨てにされるとドキドキする。
「私も帰ります」
「次に会えるのを楽しみにしているよ」
後姿を見送って緋紗も備前に帰ることにした。