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スカーレット オーク
第2章 2 バー『コリンズ』
余韻が残ったままうっとりとして緋紗は席を立つ。
ふわふわと気分よく化粧室に立ち寄り、やはり周囲に気を配らずにホールを後にした。
そこから歩いて十分くらいの小さなビルの二階に、岡山市まで来ると必ず寄るショットバー『コリンズ』がある。
少し重ためのドアを引くとカラカランと乾いたようなベルの音する。
「いらっしゃい」
短い髪をジェルで固めたオールバックのマスターが明るい声をかけてくる。
「こんばんはー」
緋紗も明るくあいさつをする。
「やあ。久しぶりー。女のお弟子さん」
一番最初に立ち寄った時に、自分が陶芸家の弟子をしている話をした。
それからマスターは緋紗を『女のお弟子さん』と呼ぶ。
今時でも陶芸家の弟子をするのは男が圧倒的に多かった。
マスターはそんな緋紗を面白がっているのか、珍しがっているのか、長ったらしくそう呼ぶのだった。
ふわふわと気分よく化粧室に立ち寄り、やはり周囲に気を配らずにホールを後にした。
そこから歩いて十分くらいの小さなビルの二階に、岡山市まで来ると必ず寄るショットバー『コリンズ』がある。
少し重ためのドアを引くとカラカランと乾いたようなベルの音する。
「いらっしゃい」
短い髪をジェルで固めたオールバックのマスターが明るい声をかけてくる。
「こんばんはー」
緋紗も明るくあいさつをする。
「やあ。久しぶりー。女のお弟子さん」
一番最初に立ち寄った時に、自分が陶芸家の弟子をしている話をした。
それからマスターは緋紗を『女のお弟子さん』と呼ぶ。
今時でも陶芸家の弟子をするのは男が圧倒的に多かった。
マスターはそんな緋紗を面白がっているのか、珍しがっているのか、長ったらしくそう呼ぶのだった。