この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スカーレット オーク
第15章 15 電話
直樹が電話を終えると颯介がニヤニヤしながら立っていた。
「聞いてたのかよ」
「今ちょっと聞こえただけだって。一緒にペンション行くのか」
「まあね」
「よく来てくれるなあ。物好きだな」
さっきと同じリアクションで颯介は驚いて見せる。
ちょっと考え込んだ直樹を見て、「冗談だって。きっとお前のこと好きになったんだな。まあ仲良くしろよー。聖乃が風呂から出たから帰るよ。またな」 と、口早に言った。
「ああ、おやすみ」
――好きか……。
自分もたぶん緋紗を好きだと思うから会いたいんだろう。
たまに緋紗のことを考えている自分に気づいてハッとすることもある。
ただ今は会いたいから会う関係だと思った。
「聞いてたのかよ」
「今ちょっと聞こえただけだって。一緒にペンション行くのか」
「まあね」
「よく来てくれるなあ。物好きだな」
さっきと同じリアクションで颯介は驚いて見せる。
ちょっと考え込んだ直樹を見て、「冗談だって。きっとお前のこと好きになったんだな。まあ仲良くしろよー。聖乃が風呂から出たから帰るよ。またな」 と、口早に言った。
「ああ、おやすみ」
――好きか……。
自分もたぶん緋紗を好きだと思うから会いたいんだろう。
たまに緋紗のことを考えている自分に気づいてハッとすることもある。
ただ今は会いたいから会う関係だと思った。