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スカーレット オーク
第16章 16 静岡へ

新幹線が到着したが混雑していてなかなか先に進めない。
もどかしい気持ちで緋紗は出口を探し、初めての町に少し興奮しながら駅を出て待ち合わせ場所へ急いぎ、一般乗降場の看板を見つけほっとする。
キョロキョロして立っていると目の前に軽トラックが止まり直樹が降りてきた。
スーツ姿ではなくグレーのデニムのツナギを着ていて、ワイルドだ。
「やあ。来たね」
「こ、こんにちは」
雰囲気がいつもと違うので緋紗は少し緊張した。
「荷物それだけ?」
「はい。そうです」
緋紗の手からボストンバッグを取ってやすやすと車の荷台に乗せる。
「ありがとうございます」
「うん。じゃ乗って。行こう」
直樹がドアを開けて乗せてくれた。
「軽トラでごめんね。十五分くらいで着くから我慢してくれるかな」
「全然大丈夫です。軽トラ好きですよ」
「そう。よかった」
直樹はにっこりして発進した。
軽トラックはマニュアルだがギアチェンジも滑らかで全然揺れず、緩い上り坂を進む。
乗り物にそんなに得意ではない緋紗だが、直樹の丁寧な運転で酔わずにすみ、気分よく乗っていると目の前に大きな富士山が迫ってきた。
「大きいー。私本物の富士山見るの初めてなんです」
「ああ。そうなんだ。なかなかいいでしょ」
「はい。でもなんか大きいカレンダーみたいですね」
緋紗の言いように直樹は笑った。
もどかしい気持ちで緋紗は出口を探し、初めての町に少し興奮しながら駅を出て待ち合わせ場所へ急いぎ、一般乗降場の看板を見つけほっとする。
キョロキョロして立っていると目の前に軽トラックが止まり直樹が降りてきた。
スーツ姿ではなくグレーのデニムのツナギを着ていて、ワイルドだ。
「やあ。来たね」
「こ、こんにちは」
雰囲気がいつもと違うので緋紗は少し緊張した。
「荷物それだけ?」
「はい。そうです」
緋紗の手からボストンバッグを取ってやすやすと車の荷台に乗せる。
「ありがとうございます」
「うん。じゃ乗って。行こう」
直樹がドアを開けて乗せてくれた。
「軽トラでごめんね。十五分くらいで着くから我慢してくれるかな」
「全然大丈夫です。軽トラ好きですよ」
「そう。よかった」
直樹はにっこりして発進した。
軽トラックはマニュアルだがギアチェンジも滑らかで全然揺れず、緩い上り坂を進む。
乗り物にそんなに得意ではない緋紗だが、直樹の丁寧な運転で酔わずにすみ、気分よく乗っていると目の前に大きな富士山が迫ってきた。
「大きいー。私本物の富士山見るの初めてなんです」
「ああ。そうなんだ。なかなかいいでしょ」
「はい。でもなんか大きいカレンダーみたいですね」
緋紗の言いように直樹は笑った。

