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スカーレット オーク
第18章 18 厨房
菜園から帰るとデミグラスソースのいい匂いが漂っている。
和夫がソースの味を見ている横で直樹はハンバーグを焼いていた。――料理できるんだ。
女二人で野菜を洗い皮をむく。
どうやら小夜子は料理はあまり得意ではないらしい。
それでも調理道具を洗ったり片付けたり下仕事を一生懸命やっている。
「――ちょっと休んでいい?」
小夜子の言葉に和夫が飛んできて「大丈夫か?座ってろよ。何か飲むか?」と、矢継ぎ早に言い小夜子に寄り添った。
「平気平気。五分座れば大丈夫。心配しないで。今妊娠二か月なの。ちょっと気分が悪くなるだけなのよ。大げさでごめんね」
小夜子の顔は少し青ざめている。
「そうなんですか。あの、なんでもしますので言ってください」
「ありがとう。じゃあ、そこの食器棚から食器とカトラリー全部出してくれる?」
「はい。わかりました」
直樹がレモン水をもってきた。
「あら、ありがとう。気が利くじゃない」
そして少し笑ってすぐに自分の作業に戻った。
フロントからチンッ!と音が鳴る。
一組目が到着したようだ。
和夫が、「案内してくるからあとよろしく」と、手際よくこなす直樹に任せて行ってしまった。
和夫がソースの味を見ている横で直樹はハンバーグを焼いていた。――料理できるんだ。
女二人で野菜を洗い皮をむく。
どうやら小夜子は料理はあまり得意ではないらしい。
それでも調理道具を洗ったり片付けたり下仕事を一生懸命やっている。
「――ちょっと休んでいい?」
小夜子の言葉に和夫が飛んできて「大丈夫か?座ってろよ。何か飲むか?」と、矢継ぎ早に言い小夜子に寄り添った。
「平気平気。五分座れば大丈夫。心配しないで。今妊娠二か月なの。ちょっと気分が悪くなるだけなのよ。大げさでごめんね」
小夜子の顔は少し青ざめている。
「そうなんですか。あの、なんでもしますので言ってください」
「ありがとう。じゃあ、そこの食器棚から食器とカトラリー全部出してくれる?」
「はい。わかりました」
直樹がレモン水をもってきた。
「あら、ありがとう。気が利くじゃない」
そして少し笑ってすぐに自分の作業に戻った。
フロントからチンッ!と音が鳴る。
一組目が到着したようだ。
和夫が、「案内してくるからあとよろしく」と、手際よくこなす直樹に任せて行ってしまった。