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第1章 黒煙のレクイエム

６

こうすけが小山市の私立の男子校で大量殺戮（さつりく）事件を起こしたことに加えて、東京自由が丘で無差別殺人事件を起こしたことが明らかになったので、こずえは山尾の家に居場所をなくしていた。

義父母は、こずえに『山尾の家から出て行け!!』ときつい言葉で攻撃した。

義父母から出てゆけと言われたこずえは、はるひこと離婚して実家に帰ることを決意した。

こずえは、11月16日に牛久市田宮町にある実家へ一時帰省をした。

こずえが実家に急に帰省をした時に、実家の母親がものすごくイヤな表情を浮かべていた。

こずえは、実家に帰って早々に大ゲンカを起こしてしまった。

実家では40代になってお嫁さんをもらった兄のことと兄嫁（42歳）が40代になって出産をしたので育児の仕方が分かずにイライラしてばかりいる。

その上に、１年前に96歳の祖父が家の中で転倒をして寝たきりになっていたので、兄嫁が育児と介護のことでイライラしている。

そんな中で、こずえが帰って来たら具合が悪いと母親が言うた。

こずえは、母親から実家へ帰って来たら困ると言われたのでひどく怒っていた。

母親は『もう一度山尾の家と仲直りをしてほしい…』とコンガンしていた。

だから、話し合いが平行線をたどっていた。