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第1章 黒煙のレクイエム

「ねえ。」
「何よ!?」
「それで今は何をしているの？」
「エンコー。」
「エンコー？」
「そうよ!!」

友人は、御桜里にエンコーをしている理由を大阪へ行くためのお金をかせぐためと言うた。

「アタシ、エンコーで稼いだお金で大阪へ行くことを決意したから…古河にいたらいつか殺されると思っているから…」
「殺されてしまう…」
｢そうよ!!｣

友人は、のみかけのスムージーをごくごくと一気にのみほしてから、御桜里にこう言うた。

「御桜里!!あんたも手遅れにならないうちに古河から出なさいよ!!このまま家に居続けていたら、本当に殺されてしまうわよ!!いいこと、手遅れにならないうちに古河から飛び出して、うんと遠くまで逃げるのよ!!」