パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 黒煙のレクイエム

「山尾くん、妹さんに入れるお見合いの写真を両親に渡してくれるかな？」
「お見合い写真…」
「私のおいごなんだよ…ご両親がのぞんでいる年収800万円以上で正社員の男性がいいと言うのであればうちのおいごを紹介してあげるよ。」
「部長のおいごさんですね。」
「年収は900万円で、東京に本社がある外資系の総合商社の日本法人に勤務なんだよ…東京で暮らしているけど、来年の４月１日付けで親会社があるドイツへ転勤せよと言う辞令が下りたのだよ…来年の３月までにお嫁さんをもらいたいと希望しているのだよ…どうかなぁ～」

部長の言葉に対して、はるひこは『持ち帰って検討します。』と答えた。

その日の夜のことであった。

はるひこは、両親に御桜里の結婚相手にふさわしい相手がみつかったことを話した。

しかし、両親があつかましい声で『なんで急にお見合いの話を持ってくるのよ!!おとーさんとおかーさんは知っている人にきょう御桜里のお見合いを申し込んだのよ!!それなのになんで勝手なことをするのよ!!』とはるひこに怒ったので大ゲンカになった。