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第1章 黒煙のレクイエム

「もしもし…あんたどちらさんかしら…やかましいわね!!大の男がビービービービービービービービービービービービー泣くんじゃないわよストーカー店長!!……何なのよ!!どこがストーカー店長なのだって!!あんたの父親が北九州の極悪非道のヤクザのナンバーツーの男で、弟がヤクザの顧問弁護士であるという話を知ってしまった以上!!アタシの怒りは頂点に達しているのよ!!やかましいわねストーカー店長!!あんたがやめてしまった従業員さんの女の子にストーカーをしていたことを聞いてしまった以上、あんたのことをこらえることはできん!!やかましいわねストーカー店長!!アタシにもヤクザに知人がいるのよ!!高知の極悪非道のヤクザよ!!あんたが経営しているガソリンスタンドにチンピラ連中を大量に送り込むわよ!!あんたが親分の情婦にてぇつけたことを今からチクるけん、覚悟しなさいよ!!」

ガソリンスタンドの店長は『待ってくれ!!ぼくは何にも悪いことをしていない…』と泣きそうな声で言うて言うた。

こずえは、怒り心頭になっていたのでガチャーンと電話を切ったあと、知人のヤクザの親分に電話をかけて、問題のガソリンスタンドを手榴弾(ばくだん)で吹っ飛ばしてくれとお願いしていた。

それでもまだ、こずえの怒りはおさまっていなかった。

こずえは、夜10時半ごろに家に帰宅した。

帰宅したあと、こずえは家に残っている着がえ類と化粧品類と小物類を全部取り出していた。

こずえが家に帰ってきた時であったが、涼介の母親がものすごく心配そうな声でこずえに声をかけてきた。