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旧公爵令嬢 漆原ノア〜恥辱の3日間
第3章 1日目(1)
「誰でございますか? ど……どこから……どこから入って来られたのですか?」
ノアは、部屋に入って来た、ガッチリとした体格の男に尋ねた。
「それはノアお嬢様……ちゃんと玄関から入って来ましたよ」
薄気味悪く笑う男。
ノアはカラダを硬くする。
「そ……そんなはず……そんなはずありませんわ。木崎が……木崎が私の部屋まで、通すことなんてあり得ません」
ノアはそうキッパリと言った。
そして、男を睨みつける。
「お噂どおりなかなか、勝ち気なお方だ……でも……その性格が仇になったというわけだ」
そう言った男は、扉に向かって、『入ってこい』と言った。
そして、更にふたりの男が入って来た。
ひとりは背の低い男、もうひとりは小太の男だった。
「い……いったいこれは、何のマネなのですか? き……木崎を……木崎を出しなさい」
「ガタガタうるせえなあ」
「きゃあ……あ……」
小太りの男が、ノアの枕元にナイフを突き刺した。
「おい!! あんまり手荒なマネはするな。俺らはあくまでも、あの方に、このお嬢様を献上しなきゃいけないんだ。任務を忘れるな」
最初に入って来た、ガッチリとした男が、小太りの男をそう諭した。
ノアは震えていた。
人生で初めて命の危険を感じたからだ。
「かわいそうに……お前が余計なことをするから、ノアお嬢様が震えている」
そう言って、ガッチリとした男が、ニヤニヤと笑った。
「さて……ノアお嬢様は、この状況がどういう状況かわかっていらっしゃらないようなので、説明をしないといけないのですが、まあ……賢いノアお嬢様のことですから、この状況が、よい状況ではないことぐらいわかりますよね?」
ノアは、部屋に入って来た、ガッチリとした体格の男に尋ねた。
「それはノアお嬢様……ちゃんと玄関から入って来ましたよ」
薄気味悪く笑う男。
ノアはカラダを硬くする。
「そ……そんなはず……そんなはずありませんわ。木崎が……木崎が私の部屋まで、通すことなんてあり得ません」
ノアはそうキッパリと言った。
そして、男を睨みつける。
「お噂どおりなかなか、勝ち気なお方だ……でも……その性格が仇になったというわけだ」
そう言った男は、扉に向かって、『入ってこい』と言った。
そして、更にふたりの男が入って来た。
ひとりは背の低い男、もうひとりは小太の男だった。
「い……いったいこれは、何のマネなのですか? き……木崎を……木崎を出しなさい」
「ガタガタうるせえなあ」
「きゃあ……あ……」
小太りの男が、ノアの枕元にナイフを突き刺した。
「おい!! あんまり手荒なマネはするな。俺らはあくまでも、あの方に、このお嬢様を献上しなきゃいけないんだ。任務を忘れるな」
最初に入って来た、ガッチリとした男が、小太りの男をそう諭した。
ノアは震えていた。
人生で初めて命の危険を感じたからだ。
「かわいそうに……お前が余計なことをするから、ノアお嬢様が震えている」
そう言って、ガッチリとした男が、ニヤニヤと笑った。
「さて……ノアお嬢様は、この状況がどういう状況かわかっていらっしゃらないようなので、説明をしないといけないのですが、まあ……賢いノアお嬢様のことですから、この状況が、よい状況ではないことぐらいわかりますよね?」