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旧公爵令嬢 漆原ノア〜恥辱の3日間
第3章 1日目(1)
ガッチリとした男に、そう問いかけられたノアだったが、恐怖で口が動かなかった。
「ほら見ろ……ノアお嬢様は完全に怯えていらっしゃる。何もおっしゃられない。ではいつまでも、もったいぶっても仕方がないので、説明させて頂きます。我々は、ノアお嬢様に、一方的に婚約破棄を告げられた、孫野健一の代理の者です。そして我々の任務というのが、ノアお嬢様を孫野に献上するというものなのです」
「おい……ちゃんと聞いてるか?お嬢ちゃんよ」
小太りの男が、そう言ってノアを挑発する。
「どうしましたか? あまりの驚きで、声も出ませんか?」
「き……木崎は……木崎はどこにいるのですか?」
やっと声を発したノア。
自分の状況も、よくないことはわかっていたが、ノアは木崎のことが心配だった。
「なるほど……ノアお嬢様はすばらしい性格をしていらっしゃる。自分のことよりも、たかが使用人のことを心配されてる。身分が高い者にありがちな、傲慢さや偏見がない。いや……傲慢さはなくても、高飛車か」
「う……うるさい……木崎がどこにいるか教えなさい」
ノアがそう言うと、今度はガッチリした男が、ノアに馬乗りになった。
「あ……降りなさい。この獣……」
「お嬢さん……まだわからないのか? アンタは俺らに命令できるご身分じゃないんだよ」
暴れて抵抗しようとするノア。
しかし男の力はかなり強い。
「わ……私をあの男に献上するんでしょ? それなら、手荒なマネはしないことです。さっきあなたが、言った言葉ですよ」
「お嬢さん……やっぱり頭がいいな……おい……仕方ないからお嬢さんに見せてやれよ」
ガッチリとした男がそう言うと、今まで黙って立っていた背の低い男が、ノアに近づいてくる。
そして、ノアにスマホの画面を見せた。
その画面に映っていた、映像を見てノアは息をのむ。
どこの部屋なのか、わからなかったが、木崎が縄で縛られ寝転がっていた。
しかも顔は暴行されたのか腫れている。
「お嬢さん……わかった? アンタがどういう身分かって……」
「ほら見ろ……ノアお嬢様は完全に怯えていらっしゃる。何もおっしゃられない。ではいつまでも、もったいぶっても仕方がないので、説明させて頂きます。我々は、ノアお嬢様に、一方的に婚約破棄を告げられた、孫野健一の代理の者です。そして我々の任務というのが、ノアお嬢様を孫野に献上するというものなのです」
「おい……ちゃんと聞いてるか?お嬢ちゃんよ」
小太りの男が、そう言ってノアを挑発する。
「どうしましたか? あまりの驚きで、声も出ませんか?」
「き……木崎は……木崎はどこにいるのですか?」
やっと声を発したノア。
自分の状況も、よくないことはわかっていたが、ノアは木崎のことが心配だった。
「なるほど……ノアお嬢様はすばらしい性格をしていらっしゃる。自分のことよりも、たかが使用人のことを心配されてる。身分が高い者にありがちな、傲慢さや偏見がない。いや……傲慢さはなくても、高飛車か」
「う……うるさい……木崎がどこにいるか教えなさい」
ノアがそう言うと、今度はガッチリした男が、ノアに馬乗りになった。
「あ……降りなさい。この獣……」
「お嬢さん……まだわからないのか? アンタは俺らに命令できるご身分じゃないんだよ」
暴れて抵抗しようとするノア。
しかし男の力はかなり強い。
「わ……私をあの男に献上するんでしょ? それなら、手荒なマネはしないことです。さっきあなたが、言った言葉ですよ」
「お嬢さん……やっぱり頭がいいな……おい……仕方ないからお嬢さんに見せてやれよ」
ガッチリとした男がそう言うと、今まで黙って立っていた背の低い男が、ノアに近づいてくる。
そして、ノアにスマホの画面を見せた。
その画面に映っていた、映像を見てノアは息をのむ。
どこの部屋なのか、わからなかったが、木崎が縄で縛られ寝転がっていた。
しかも顔は暴行されたのか腫れている。
「お嬢さん……わかった? アンタがどういう身分かって……」