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Backside storys
第1章 小鳥遊 真紀
のんびりホテルを出て、タクシーで帰る。

部屋に帰って洗濯機を回し、今日から3連休かぁ…と考える。
別れたばっかやけど、3日間何もなしも寂しいな…

思いっきりイチャイチャしたり…2人でどっか出掛けたり…

なんて、ウキウキしてる事に自分で驚く。

昨日の今日で。
日曜日からの塞いだ気分がウソみたい。

彼と付き合ってた事すらも、あぁ、そんなこともあったわね、って、遠い昔の話みたい。

失恋の痛手を癒すのは新しい恋、ってどっかで聞いたようなフレーズを思い出しながら。

床に、投げたとんぼ玉が転がってたのが目に入って。
躊躇なくゴミ箱に投げ入れる。

そうさせてくれた井上くんを、笑顔にできるように私も精一杯頑張ろ!と気合いを入れて、まずは手始めに、胃袋ゲットと行かせてもらいましょうか、と今後の作戦を練り、交換したばかりのLineを送る。

ついでに彼のヤツは削除した。

何作ろっかなぁ…やっぱ若いコは肉やろなぁ。
昨日チキン食べたし、ならローストビーフかなぁ。うん、見映えするし、あっさりでもこってりでもイケるし、ご馳走感あるしね。
あとは…と、残りモンで軽くご飯を済ませながら、冷蔵庫にある食材と買いに行くべきものをチェックした。



ーfinー






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