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Backside storys
第3章 龍沢 玲司
正直なところ、嬉しかった。
凡そ男に生まれて、好みのタイプの可愛い女の子に、好きです、なんて告白されて、嬉しくないヤツなんかいない。…と思う。
俺は、嬉しかった。
ただ、嬉しく思う気持ちと、その気持ちを受け止められるかどうかは別の話だ。
彼女、間宮 涼香ちゃんは、俺の職場、間宮酒造の社長の娘さんで、今年の春高校を卒業したばかり。歳は俺より6つ下。
6年前、俺が高卒で入職した頃、一人暮らしも心許ないだろうと2年間、社長の家で、住み込みで働かせて貰って。世話になってる身だし、と涼香ちゃんの宿題につきあったり、その下の智之くん(当時はまだ5歳だった)の子守をしたり、出来る限りの手伝いをした。
それもあって、姉弟揃って俺のことを兄貴みたいに慕ってくれてる、という自覚はある。
中学生の多感な時期に、一番身近にいた、家族以外の異性、という意味では、涼香ちゃんが俺に信頼以上の好意を抱いてくれたのだろう、というのは想像もできる。
もう、高校生じゃない。法的に言えば結婚だってできる歳だ。付き合うのに、なんの問題がある?と言われたら…彼女が、社長の娘さんじゃなきゃ、全然問題なかったんだけど…って話だ。
凡そ男に生まれて、好みのタイプの可愛い女の子に、好きです、なんて告白されて、嬉しくないヤツなんかいない。…と思う。
俺は、嬉しかった。
ただ、嬉しく思う気持ちと、その気持ちを受け止められるかどうかは別の話だ。
彼女、間宮 涼香ちゃんは、俺の職場、間宮酒造の社長の娘さんで、今年の春高校を卒業したばかり。歳は俺より6つ下。
6年前、俺が高卒で入職した頃、一人暮らしも心許ないだろうと2年間、社長の家で、住み込みで働かせて貰って。世話になってる身だし、と涼香ちゃんの宿題につきあったり、その下の智之くん(当時はまだ5歳だった)の子守をしたり、出来る限りの手伝いをした。
それもあって、姉弟揃って俺のことを兄貴みたいに慕ってくれてる、という自覚はある。
中学生の多感な時期に、一番身近にいた、家族以外の異性、という意味では、涼香ちゃんが俺に信頼以上の好意を抱いてくれたのだろう、というのは想像もできる。
もう、高校生じゃない。法的に言えば結婚だってできる歳だ。付き合うのに、なんの問題がある?と言われたら…彼女が、社長の娘さんじゃなきゃ、全然問題なかったんだけど…って話だ。