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Backside storys
第3章 龍沢 玲司
狭い職場の中の職場恋愛…コレを職場恋愛と言っていいかどうかはちょっと微妙だけど、彼女の家が、俺にとっては職場なんだから、広い意味ではコレも職場恋愛といっていいと思う…どんなに頑張ったって社長以下、先輩方の耳にも目にも入りまくる。その筒抜け感が嫌だった。
ケンカでもした日にゃ皆んなから怒られそうだし、俺の一挙手一投足、全てが周りに監視されてそう、っていうか…そして先には結婚して婿養子、なんてレールまできっちり敷かれていそうで。その逃げ場のなさも嫌だった。
お互いが従業員の立場だった方が、まだ対等だったかもしれない。
社長の娘さんとイチ従業員。どう考えても対等じゃあない。
それに、コレまで軽い付き合いしかしたことのない俺が、涼香ちゃんを大事にできるのか、と言われたら…
彼女の好意はありがたく受け取るとしても、それ以上はちょっと、俺には荷が重かった。
ケンカでもした日にゃ皆んなから怒られそうだし、俺の一挙手一投足、全てが周りに監視されてそう、っていうか…そして先には結婚して婿養子、なんてレールまできっちり敷かれていそうで。その逃げ場のなさも嫌だった。
お互いが従業員の立場だった方が、まだ対等だったかもしれない。
社長の娘さんとイチ従業員。どう考えても対等じゃあない。
それに、コレまで軽い付き合いしかしたことのない俺が、涼香ちゃんを大事にできるのか、と言われたら…
彼女の好意はありがたく受け取るとしても、それ以上はちょっと、俺には荷が重かった。