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Backside storys
第3章 龍沢 玲司
作ってもらうのに、パンはイヤだなんて言えないし。
じゃあ朝飯食べに行こう、って女のコと入るのは大抵カフェだ。
子供の頃から毎朝米食って育った俺にとって、パンの立ち位置はオヤツでしかない。個人的には朝から牛丼屋の朝定食、行きたいとこだけど…流石に女のコに朝から牛丼屋行こう、っていうほど野暮じゃないつもりだ。
だから、一緒にカフェに行く。
でも食った気しなくて、別れた後、一人でもっかい牛丼屋行く。
「納豆も食べたいしね?」
「夏場しか食えないもん。炊きたての白飯に納豆。最高だよなぁ…」
納豆をかき混ぜ、茶椀に流し込んだ。
「私はそんな中で育ったから、それが普通だし、私ほど龍沢さんのニーズに応えられる女は中々いないと思うけど?」
「…確かに…」
他の子と結婚したとして、朝から白飯と味噌汁、にして貰えたとしても、納豆の解禁日までは伝えても守って貰えるかどうか…
「ね?龍沢さんは、私と結婚するのがいちばん幸せだと思うの。」
もぐもぐと飯を咀嚼しながら、なんでこのコはこんなに自信たっぷりなんだろう。いちばん幸せなんて、フツー中々言えんぞ…でも、しょうがないか。女神なんだから、神様だもんな。うん、そりゃしょうがない。けど、神様と一緒になった日にゃ…
「…思いっきり尻に敷かれそうだな…」
「そんな事ないわよ。3歩下がって後ろから手綱を引きますから。」
ニヤリと笑う。俺は馬ですか。いっそ清々しいな!
「不束者ですが、宜しくお願いします。涼香様。」
俺は三つ指をついて頭を下げて見せ、顔を上げると、おかわり、と茶碗を突き出した。
じゃあ朝飯食べに行こう、って女のコと入るのは大抵カフェだ。
子供の頃から毎朝米食って育った俺にとって、パンの立ち位置はオヤツでしかない。個人的には朝から牛丼屋の朝定食、行きたいとこだけど…流石に女のコに朝から牛丼屋行こう、っていうほど野暮じゃないつもりだ。
だから、一緒にカフェに行く。
でも食った気しなくて、別れた後、一人でもっかい牛丼屋行く。
「納豆も食べたいしね?」
「夏場しか食えないもん。炊きたての白飯に納豆。最高だよなぁ…」
納豆をかき混ぜ、茶椀に流し込んだ。
「私はそんな中で育ったから、それが普通だし、私ほど龍沢さんのニーズに応えられる女は中々いないと思うけど?」
「…確かに…」
他の子と結婚したとして、朝から白飯と味噌汁、にして貰えたとしても、納豆の解禁日までは伝えても守って貰えるかどうか…
「ね?龍沢さんは、私と結婚するのがいちばん幸せだと思うの。」
もぐもぐと飯を咀嚼しながら、なんでこのコはこんなに自信たっぷりなんだろう。いちばん幸せなんて、フツー中々言えんぞ…でも、しょうがないか。女神なんだから、神様だもんな。うん、そりゃしょうがない。けど、神様と一緒になった日にゃ…
「…思いっきり尻に敷かれそうだな…」
「そんな事ないわよ。3歩下がって後ろから手綱を引きますから。」
ニヤリと笑う。俺は馬ですか。いっそ清々しいな!
「不束者ですが、宜しくお願いします。涼香様。」
俺は三つ指をついて頭を下げて見せ、顔を上げると、おかわり、と茶碗を突き出した。