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第1章 前編

その日の夜９時頃のことであった。

みわこは、家に帰らずに都磯川の河川敷の公園にいた。

みわこは、ぼんやりとした表情でベンチに座って考えごとをしていた。

学校へ行きたくない…

今の担任の先生はキライ…

自分のメンツばかりを丸出しにしているから…

サイテーだわ…

今のクラスのコたちとも仲良くできない…

みわこの気持ちは、ものすごく悲しい気持ちになっていた。

学校へ行っても、居場所なんかどこにもない…

そんな時であった。

みわこは、恐ろしい事件に巻き込まれた。

ベンチでボンヤリと座っているみわこの前に、全身にクロコダイルのイレズミを彫っている男ふたりが突然現れた。

全身にクロコダイルのイレズミを彫っている男ふたりは、ベンチに座っているみわこをみるなり、無理やり連れ出した。