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第2章 中編

その日の夕方５時半過ぎのことであった。

場所は、さよこの実家の居間にて…

いくこが晩ごはんを作る支度をしていた時に、けいぞうがものすごくつらそうな表情でいくこに『今日の晩ごはんを変更してくれ…』と言うた。

いくこは、急な予定変更を入れたけいぞうにどうしてそんなことを言うのかと言うた。

｢あなた、アタシはものすごく困っているのよ!!これから晩ごはんを作るときに子どもたちの食べる分をガマンさせるようにだなんてどういうわけなのかを言うてよ!!｣
｢いくこ…怒らないでよぉ…主任から頼まれたのだよぉ…若い従業員さん４人の晩ごはんのお世話を頼むと言われたのだよ…｣
｢あなた!!｣
｢ああ、いくこ…怒らないでよぉ…主任が飲食店の予約を入れるのを忘れて、困っているのだよぅ…若い従業員さんたちは県外の実家を出て独り暮らしをしているのだよ…親から『男子チュウボウに入るべからず』と厳しく教えられているので、料理をすることができないのだよぅ～｣