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第2章 中編

｢オレ…家に帰りたいよぅ…｣
｢家に帰りたいって…｣

そしたら、もうひとりの従業員さんが怒った声で言うた。

｢御幣島さん方のご家族にごめいわくをかけているから、帰ります!!｣

機械工の主任の男性は、ものすごくあわてた表情で帰ろうとしている従業員さんを引き止めていた。

それが原因で大ゲンカに発展した。

｢待ってーな～｣
｢何するのだ!!離せ!!｣
｢待ってくれ…それだったらキムチ鍋だけでも食べて帰ることはできんのか…｣
｢離せよボケ!!｣

機械工の主任の男性は、従業員さんに思い切りけとばされて、その場に倒れた。

機械工の主任の男性をけとばした従業員さんは、怒った声でこう言うた。

｢主任!!オドレは人をグロウしとんか!!｣
｢グロウしてへんよ～｣
｢ふざけるなコラ!!｣
｢たてやコラ!!｣

（ガツーン!!）

この時、引き止められた従業員さんが機械工の主任の男性のこめかみをグーで殴った。

従業員さんたちの中でくすぶっていた不満が爆発したので、機械工の主任の男性に対して集団で暴行を加えた。

そして、従業員さんのひとりが台所から出刃包丁を持ってきて、主任の男性を殺そうとしていた。

それを聞いたいくこは『ケーサツ呼ぶわよ!!』と言うて電話をかけようとしていた。

従業員さんたちは、それを聞いて足早に逃げ出した。