• テキストサイズ
わたしは桜になりたい
第1章 わたしは桜になりたい



「お前が羨ましがってる桜は

 ぜんぶ

 ツクリモノだ」



………なに?

何………言ってるの?



「お前が言う桜は、ぜんぶ、美しくあるように、作られただけだ」



そんなわけ………ないよ?

綺麗なのも儚いのも、それが桜のありのままの姿だからでしょう?

自然の美しさだから、みんながこぞって褒めるんでしょう?



「お前が言う " 自然 " が、手を加えないって意味なら、そりゃあ」


「お前、騙されてんだよ」



騙す?

誰が?誰を?



「誰って──…桜に、さ」


「いや……人間にかもしれねぇな。綺麗な桜を、作り出した人間に、お前も騙されてるだけだ」


「桜はツクリモノだ」


「正確に言えば……かけ合わせだ」


「花が葉っぱより先に咲くのと、人間好みの花の木を、かけ合わせて生まれてる」



/12ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ