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日直パートナー
第1章 転入の日
4月1日。
僕は、この全寮制の私立中学<絵亥智典極(えいちてんごく)学園>に、今日、転入した。
前日に来た通知には
<4月1日午前9時に、校門の前に来るように>
と書いてあった。
9時少し前に中学の校門の前に行くと、男子が数十人集まっていた。
『あれ?なぜこんなに人、多いんだ?ひょっとして、これ全員転入生?』
華々しい転入デビューを飾ってやろうと意気込んでいた僕は、ガックリした。これじゃ、また前の二の舞だよ…。
9時ジャスト、アラフォーくらいの年代の女子が、現れた。
「みなさん、校長です。今から、名前を呼ばれた順に教室に入ってもらいます」
9時5分、僕は、名前を呼ばれた。
「3年生、御田仁威人(おた・にいと)くん」
名前を呼ばれた瞬間、男子たちがざわざわし、そしてニヤニヤした。
あーあ。いやな瞬間だ。
オタ・ニイト。変な名前のため、こういった時は不利に働く。
前の学校ではさんざんいやな思いをさせられたんで、新しい学校では素晴らしい自己紹介をして転入デビューするつもりだったんだが。
僕は、背中に男子たちの白い眼と悪辣な視線を浴びながら、女子教師に先導され校舎内に入った。
僕は、この全寮制の私立中学<絵亥智典極(えいちてんごく)学園>に、今日、転入した。
前日に来た通知には
<4月1日午前9時に、校門の前に来るように>
と書いてあった。
9時少し前に中学の校門の前に行くと、男子が数十人集まっていた。
『あれ?なぜこんなに人、多いんだ?ひょっとして、これ全員転入生?』
華々しい転入デビューを飾ってやろうと意気込んでいた僕は、ガックリした。これじゃ、また前の二の舞だよ…。
9時ジャスト、アラフォーくらいの年代の女子が、現れた。
「みなさん、校長です。今から、名前を呼ばれた順に教室に入ってもらいます」
9時5分、僕は、名前を呼ばれた。
「3年生、御田仁威人(おた・にいと)くん」
名前を呼ばれた瞬間、男子たちがざわざわし、そしてニヤニヤした。
あーあ。いやな瞬間だ。
オタ・ニイト。変な名前のため、こういった時は不利に働く。
前の学校ではさんざんいやな思いをさせられたんで、新しい学校では素晴らしい自己紹介をして転入デビューするつもりだったんだが。
僕は、背中に男子たちの白い眼と悪辣な視線を浴びながら、女子教師に先導され校舎内に入った。