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ハイパーテクニックおじいちゃん
第5章 おじいさんの昔話
その日、彼女が観たいと言っていたお芝居を、一緒に観に行く予定だった。
家を出る直前、電話があってね。
「ごめん、ちょっと遅れる」
と、連絡があったから、俺はのんびり家を出たんだけど。
劇場の前で待っていたが、一向に現れる気配がなく、まぁ遅れると言ってたし気にしない様にしていた。
でも、開演時間になっても来ないし、やけに遅いなぁと思って。
そんな矢先、遠方で救急車のサイレンの音が聞こえた。
それに、胸騒ぎがしたんだ。