この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハイパーテクニックおじいちゃん
第14章 外食
「いやぁ、飲み過ぎた。美里ちゃん、ごめんよ。大丈夫だから〜」
「大丈夫じゃないんで、お家まで送ります。どちらなんですか?」
美里が支える様に腕を組み、リードする。
寛に言われるがままゆっくりと道を進み、十分もしないでこじんまりとしたアパートに到着した。
酔っていても道順は間違わなかったようだ。
一階の奥の部屋が寛の家らしい。
「鍵、鍵……」
寛は右ポケットに手を入れ、一生懸命探している。
美里が左ポケットに手をやると、キーホルダーの鈴の音がし、鍵が見つかった。
「おう、ありがとう」
鍵穴に上手く入れられないのを見兼ねて、美里が鍵を開けた。
そして、一緒に部屋へ上がり、コップに水を汲んだ。
倒れ込んでいた寛に水を飲ます。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。いやぁ、美里ちゃんごめんよ。もう美里ちゃんに会えないかと思うと悲しくて悲しくて……」
「ごめんなさい……」
美里は奥の部屋に、畳んであった布団を発見した。
すぐさま布団を広げ、寛に横になるように促した。
しかし、寛は財布を広げ千円札二枚を取り出すと、美里に握らすようにその金を渡した。
「タクシー代。夜道を女の子一人で歩いて帰っちゃ危ないから」
「いえ、大丈夫ですよ」
美里が返そうとするも、寛は受け取らず、お札を持った手を両手で握った。
「持って行きなさい。本当は俺が送ってやりたいところだけど……。ホント今夜はごめんよ。みっともないところ見せちまって」
「本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫、大丈夫。もう寝るから」
先程より少し酔いが冷めたみたいだ。
美里を玄関へ誘導し、扉を開ける。
「今日はどうもありがとう。また来週な」
「はい、おやすみなさい」
「おやすみ」
美里が外に出たのを確認すると、寛は扉を閉めた。
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ