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第15章 最後の晩餐

引っ越しまで後一週間になった水曜日。
最近は日差しが暖かい日も増えてきていたが、その日は凍てついた真冬の寒さだった。

いつものように寛がマンションにやって来た。
待ち構えていた美里は、来るなり寛に近づいた。
「おはようございます。先週はごちそうさまでした。大丈夫でしたか？」
「おはよう。大丈夫だったけど、翌日はちょっと辛かったかな。それにしても、酔っ払い過ぎて悪かったねぇ。ごめんよ」
「いえ、あの……今夜も空いてます？」
「ああ」
寛が頷くと、美里は寛の耳元に顔を近づけ囁いた。
「エッチ、しませんか？」
その言葉に、寛はニヤリと笑みを浮かべた。
「ああ、いいよ」