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ハイパーテクニックおじいちゃん
第15章 最後の晩餐
美里はこの日引っ越しの荷造りをして、残り一週間の生活必需品以外はほぼダンボールに詰め込んだ。
赤ん坊程の大きさのクマのぬいぐるみはどうしよう……。
このぬいぐるみは、元彼の真斗との初めてのデートでテーマパークへ行った際、買ってもらった物だ。
正直言って美里は、このぬいぐるみを特に欲しかった訳ではない。
ただ真斗が買ってくれると言ったので、大喜びした記憶がある。
当時大好きだった真斗が買ってくれる物なら、何でも良かった。
そんな思い出の品だが、もう今は昔である。
引っ越し先には持って行かず、フリーマーケットででも売ろうかと考え、荷物には入れなかった。
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