この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ど腐れたラブの物語【完結】
第7章 その6
その6



「なら、効率よく行くぞ。今日を以って、北野マユミとは別れる。今後一切、接触しないと宣誓するんだ。”たらし”を職業としてるプライドがあるんなら、別れ際はシャキッとしろ!」


「…」


マコトは無言で頷いていた…。


「…先に言っておこう。オレはお前同様、ど腐れの男さ。…てめえの持つ能力を人のためになんぞ使う気なんか、ハナから放棄しちまって、人の弱みに付け込んでる。…好みの女を見つけては弱みを透視して、己の欲望を満たすクソだよ。このマユミにしても”それ”だった。…その彼女からの願いだったんだ。そうとなっては、お前を排除するしかねえ。…だからバーターだ。オレもお前を脅してるからな。さあ、性根入れて答えろ。この女とは今日限りだ。いいな?」


「…わかった」


これで決まった。
後は儀式に過ぎなかったのだから…。


***


「…マユミ、そのスマホで録画しろ。…じゃあ、まず本名と生年月日、それの現住所だ…」


腕をキメられたマコトは中年男の要求に従う他なかった。
その後は極めて短時間で済んだ。


そして10分後には、マユミの部屋からマコトは”静かに”去って行った。
”宣誓”の録画を残して…。


「…よし、これで言質は取れた。もし、野郎がグダグダ言ってきたらオレのケータイに連絡しろ。最低限のカタはつけるからよう」


「ありがとう…、吉荒さん」


「いや‥、いいさ」


やぼいアーミージャケット姿の吉原は、彼女にバイバイして玄関を出たのだが…。
ここで北野マユミの”栓”がポーンと抜けた…。


「待って!」


次の瞬間…、彼女は、吉原の片腕を抱きつくように両の手で引き留めた…。


***



「…吉原さん!あなた、これからの私にやった行為、これからも続けるんですか?」


「ああ」


彼のリターンは端的だった。


「…あのう、そういう時の場…、私も同伴できませんかね?」


「はあ…??」


吉原の目は点になっていた。


/17ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ