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ど腐れたラブの物語【完結】
第7章 その6
「なるほど‥。まあ、いいよ。あんたは好みの女だしさ。クソみたいなオレのライフワークの現場を共にってことであれば、ようこそだ。…要するに、見学乃至はその場に立ち合いたい…。そういうこったよな?」
「ええ‥」
「はは…、まあ、中には人に見られるのを望む女もいるしな…。相手がNGなしならそこでの見学はOKさ」
マユミには自分がなぜこんな、どうしようもなく下品な行為を望んだのか…、この時点ではよくわからなかった。
だが、心のどこかには、見せかけを掘り投げて生きる吉原に、マコトには決して与えられもらえなかった”何か”を求めている自分があったようだ。
そしてそれは、今までの彼女には欠けていた”貪欲さ”も伴っていたのだった。
しっかりと…。
かくて、”見かけ”清純無垢なマユミは、下劣極まる性欲の詰まった陰鬱な軒下に身を乗り出すこととなる…。