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ど腐れたラブの物語【完結】
第8章 その7
その7



”なんなの、これ…。なんていやらしいのよ…。あの女、女子高校生よ!なのに…、弱みに付け込まれて大股開きで、アンアン喘いでる…。加齢臭ギンギンな吉原さんの不潔なチンポを白目向いて咥えてる…。しかも、見物人の私の前でも堂々と、その痴態を晒し撒くって…。信じられない…。でも、なぜか美しい…”


”…この人、日本人なら誰でも知ってる家電メーカーの御娘子よ!なのに…、AV女優顔負けの隠語&大股開きって…。私みたいな同性に見られてても、かえってコーフンしてるわ。マ○コ、テカテケ光らせて…”


”あれ以後”…、マユミは吉原の、自らもターゲットにされた自称ライフワークたる”鬼畜現場”に、幾度も”同席及び目撃”を繰り返し、彼女の感性は破壊された。
いや‥、反面、覚醒された…、仮面を脱ぎとれたとも言えたかもしれない…。


***


「…もう、クラクラだわ、吉原さん…。私、目をつむる度、あなたのデカチンポが瞼を占領するのよ。責任とって!」


マユミは夜の川原で、カレの肘にしがみつき、つたなくも熱っつい気持ちを地味に絶叫した。


「オレの取れる責任なら何でもやる。だが、今一度胸に刻んでくれ。オレはどうしようもないドクサレだ。その気になれば、人の世のためになれる力を持ってるんだよ。…それを封印して、テメーの俗だけに生きてる。これは、一生だ。たぶん死んだら、神様にどでかいゲンコツを喰らうだろう。そこにできたコブは超悪性の腫瘍だ。要は…、オレは楽に死ねない…。いいのかよ、そのオレとで…」


「いいの。いいの、それで…」


彼女はもうはっきり気づいていた。
見てくれのきれいごとに肩ひじ張らない、カッコなんか悪くても等身大の安らぎを心から欲している自分の気持ちに…。


それを、吉原コウジは与えてくれる男性だということを…。


マユミが吉原と最果てとも言える奇妙な遭遇を経て2年数カ月後…。
二人はホンバンの関係に至った…。


それはとてもシンプルなファックだった。
だが…、どこかそんじょそこらの”ソレ”ではなかった…。




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