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先生…好きです
第5章 初めてのお泊まり
朝早くから出掛けて行った両親を見送り、部屋の掃除を手早く終えて先生をお出迎えする準備は整った。
お菓子もジュースも買った、晩ご飯の材料もバッチリ。
先生が来るのは2時、それまでソワソワしながら待っているとチャイムが鳴った。
玄関まで走っていき、勢いよく扉を開けた。
「い、いらっしゃい!!」
「おう、お邪魔します」
先生は苦笑いを浮かべつつ靴を脱いだ。
すぐに私の部屋に通して、私はリビングでお盆にお菓子とジュースを載せて自室に戻った。
「お待たせ」
「中学生のカップルかよ。ポテトチップスとジュースって…」
せっかく用意したお菓子を見て笑われて、顔を真っ赤にしてお盆をテーブルに置いた。
「だ、だって彼氏家に呼んだの初めてだもん…どう過ごしたら良いのか分かんなかったんだもん!」
「ははっ、ごめん、笑ったりして。俺の事考えて用意してくれてたんだ…嬉しいよ」
先生は早速チップスの袋をパーティ開けにして、2枚摘んで口に入れた。
「うん、俺の好きなうすしおだ」
「色気の無い出迎え方ですみません」
「怒るなよ…中学の頃の友達の家を思い出して懐かしくなっただけだから、な?」