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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第3章 企みあう姉妹
その3
「そうさ、私の妹は既に桜木ケンと自分の”関係”を知って、この私が桜木正樹に狙いを定めたと察知したのよ。もう、その決行が近いことも。なら、ケンちゃんが私に”誘われた”ことは、もう本人から聞いたかもなー」
もう氷子は結構なでかい声で、独り言をかましていた。
その目つきもドンドンやばさを増していく…。
「一方の兄貴の方にも身の危険を説いてるはずだ!桜木は私の素性を調べてたから、妹に接触は取ってただろうよ。今頃ツグミは、”もうやばい、お姉ちゃんをやっつけないと!私も協力するから…”とかってね。アハハハ…、ツグミが舞台設定整えてくれてんるじゃん…」
***
「ツグミ~、あんたはずっと凶暴なお姉ちゃんがパパとママを殺したと思い込んでてさあ、次は自分が殺されると怯えていたね。ゴメンな。お姉ちゃんさ、かわいい妹のツグミを救ってやりたいんだよ。幼いころからこんな異常人間と一緒に暮らしてたら、精神状態に追い込まてれて、そりゃあ心を病むよ、言い加減…!」
すでに氷子は煙草を灰皿に押し消し、立ちあがるとベッドに横蹴りをくらわしながら、息を荒げて物騒極まりない独り言を繰り返していた。
「…いいか、ツグミ!お前はもうお姉ちゃんと同じでイカレてるんだよ!ハア、ハア…、かわいいお前の為を思って、私がそのことを気付かせてやるからね。フフ‥、もうすぐだぜ、二人の決着は。私の銃口は桜木ケンに向けることに決めた。あの坊やでお前を試してやる…。その結果、私たち姉妹のどっちがホントにイカレているか、お前の目で確かめさせてやるよ!」
最後は怒鳴り超えに近い宣言だか捨てセリフだかを室内で吠えると、”それー!”という声とともにベッドへ飛びこんだ。
そしてうつ伏せから仰向けになって、しばらくじっと無言で天井と睨めっこだ…。
約5分が経過した…。
「そうさ、私の妹は既に桜木ケンと自分の”関係”を知って、この私が桜木正樹に狙いを定めたと察知したのよ。もう、その決行が近いことも。なら、ケンちゃんが私に”誘われた”ことは、もう本人から聞いたかもなー」
もう氷子は結構なでかい声で、独り言をかましていた。
その目つきもドンドンやばさを増していく…。
「一方の兄貴の方にも身の危険を説いてるはずだ!桜木は私の素性を調べてたから、妹に接触は取ってただろうよ。今頃ツグミは、”もうやばい、お姉ちゃんをやっつけないと!私も協力するから…”とかってね。アハハハ…、ツグミが舞台設定整えてくれてんるじゃん…」
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「ツグミ~、あんたはずっと凶暴なお姉ちゃんがパパとママを殺したと思い込んでてさあ、次は自分が殺されると怯えていたね。ゴメンな。お姉ちゃんさ、かわいい妹のツグミを救ってやりたいんだよ。幼いころからこんな異常人間と一緒に暮らしてたら、精神状態に追い込まてれて、そりゃあ心を病むよ、言い加減…!」
すでに氷子は煙草を灰皿に押し消し、立ちあがるとベッドに横蹴りをくらわしながら、息を荒げて物騒極まりない独り言を繰り返していた。
「…いいか、ツグミ!お前はもうお姉ちゃんと同じでイカレてるんだよ!ハア、ハア…、かわいいお前の為を思って、私がそのことを気付かせてやるからね。フフ‥、もうすぐだぜ、二人の決着は。私の銃口は桜木ケンに向けることに決めた。あの坊やでお前を試してやる…。その結果、私たち姉妹のどっちがホントにイカレているか、お前の目で確かめさせてやるよ!」
最後は怒鳴り超えに近い宣言だか捨てセリフだかを室内で吠えると、”それー!”という声とともにベッドへ飛びこんだ。
そしてうつ伏せから仰向けになって、しばらくじっと無言で天井と睨めっこだ…。
約5分が経過した…。