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第4章 猟奇的なリハーサル

その４



次に氷子が手にしたのは拘束プレイ用の手錠と拘束棒の付いた足錠だった。


”一応クスリを打つとしても、ケン坊は抵抗すると想定すれば手足は拘束しないとね…”


「よし！じゃあ、両手を出して」


”カシャッ！”


早速、氷子はリハーサルに差し出された練習台の両手首に手錠をはめた。


＊＊＊


「うん…、じゃ、次ね。足を広げてみて」


ＳＭプレイのミストレスさながらに、ヨシキが両足を開くとにはスチール製の拘束棒そ備えた足錠を手際よくセットした。


「ヨシキ、そのまま起き上がって、ドアまで歩いてローカまで出ていくのよ」


「はい…」


手足を拘束されたヨシキは半身を起こすと、肩幅くらいに開脚した状態で拘束された両足をぎこちない動作でベッドの下におろした。


「立ち上がってみて！」


さすがに若いヨシキは手で支えることなくすっくとスムーズにベッドから立ち上がった。


＊＊＊


「そしたら、部屋の外へ出るのよ！」


ヨシキは拘束された両足を前後斜めに動かそうと腰を盛んに振って歩こうとするが、一歩あたりの前進距離は１０センチ前後が精いっぱいだった。


”まあ、ここはイメージ通りね。要は立ったままの歩行逃亡は無理。なら…”


ここで氷子もベッドから立ち上がると、素っ裸にされ何とも哀れなカッコでよちよち歩きのヨシキを後ろから蹴り倒した。


”バン！”


「わー！」


「さあ、うまく拘束された手足を使って外へ出るのよ。急ぎなさい！」


”バシーン！”


いつの間にか麻縄を手にしていた女主人は、這いつくばって匍匐前進する仮想桜木ケンの尻に思いっきり縄ムチを打ち付けた…。


＊＊＊


「はあ、はあ…」


「もっと早く進めないの！このグズが！」


”バシーン！バシーン！”


氷子は情け容赦なく縄打ち炉連発し、盛んにハッパをかけている。
もはや奴隷状態のヨシキは、様々な手足の動きを試みながら息を荒げ必死にヘアの外へと前進した。


”なるほど…、手錠のままでも肘と膝で四足歩行も可能なのか…。なら、首と背中を繋ぐ後ろ手の拘束具を用意するかな…”