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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第6章 マッド・カウントダウン
「お前ら二人!最後だと思って気ぃ抜いたら承知しねえからな!私は死ぬのなんかこわくないんだ。そんなの、そっちは一番よく知ってるじゃん。今晩は私のラスト舞台になるんだ。とぼけた態度とったら、その場でぶっ殺すぞ!」


「ああっ、分かりましたよ、氷子さん。自分らは何も…」


「藤森!お前よう、何年、私を見てきてんだよ!人の心が透かせるから先読んで逃げ道なくせるんだっての。今晩のパーティー、適当なとこトンズラって二人のハラ、レントゲン状態でくっきりだわ。この私にハンパとはいい根性じゃん。帰っていいわ、マジ」


「いやあ、氷子さん、そう気張んないで下さいよ。俺らも使われの身なんで…。サツにパクられることは許されなんですよ。あなたのヘルプで、最初から手抜きしようなんて気、毛頭ないです。わかって下さい」


「…私はね、何があろうとあんたらを売らない。だが、私のヘルプなら、上司の顔色やテメーの立場より、その場に命投げ出せって。第一、死なねーよ、今晩の仕事であんたらは。でもね、私はたかだか中2の羽垂れボウズにとガチの真剣勝負挑むんだ。私の指示を1秒でも遅らせるなよ!」


「わかりました…」


この恐ろしい女とは長きにわたって”仕事”をこなしてきた二人だが、藤森と板垣は、彼女の本当の恐ろしさとは何なのかをこの日初めて骨身に染みて理解することとなる。


「よし!なら、掛かるぞ!」


3人は俊敏に申し合わせの行動にかかった…。




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