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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第6章 マッド・カウントダウン
「なにしろ、彼女と連絡を取って下さい。反対側の側道脇にワゴン車が止まってるから、あの脇ならヤツらが近づいてきても死角になる。あそこから電話してみて下さい」
「わかりました。じゃあ…」
二人は小走りで道路を横断して、廃屋前に停車しているワゴン車脇に向かった。
ツグミからの遣いを装ったヨシキはなかなかの演技達者だった…。
「ああ、そこでスマホかけて下さい。オレは少し前にいって、ヤツらの様子を伺ってきますから」
ヨシキは通行人や人の目がないのを確認すると、ワゴン車の後部座席のドア付近を指さし、ケンを誘導すると、桜木家方面に向かって走って行った。
ケンは彼に会釈した後、ワゴン車の後部側に身を隠すように立ってスマホの電源を戻した。。
と、その時であった・・・。