この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第7章 ゴーモン・ファック
その1
”グイーン…”
ちょうどケンの真後ろだったワゴン車の助手席側後部ドアが、オートスライドで開いた。
それは大口を開けた捕食者を醸すビジュアル感と言えた…。
すぐその音に気づいたケンは、スマホを左手に握った状態で振り返ると、彼の視界には車内から降りてくる二人の男がキャッチされたのだが…。
次の瞬間には彼の視界は闇に染まった。
正確には目と口を塞がれ、同時に屈強な二人に体を抱えられたのだ。
その体の運ばれ先がワゴン車の中であったのは言うまでもない。
その際、一人の男が素早くケンの手からスマホを取り上げ、電源を再度オフの操作を済ませていた。
かくて、世にも恐ろしいイカレ女・郡氷子の獲物は、難なく彼女の手に捕らえられたのだ。
ちなみに、今、彼を車内に運搬した男たちこそ、皮肉にも”ツグミの使者”が待ち伏せしてると言った、ケンの頭をバリカンで刈った実行役二人であった…。
***
「コイツで間違いないですね?」
「ええ。すぐ車出して!」
「じゃあ、向かいますよ」
「お願い…」
ワゴンの運転席側後部座席に待機していた氷子は、自分の左隣に連れ込まれた、タオルで目と口を塞がれた桜木ケンをじっと見据えながら、目的地への移動を指示した。
車内は運転が板垣、その後ろが氷子、後部シートの助手席側が藤森で、つまりケンは後部座席の真ん中で挟まれた形だった。
”うぐっ、うぐっ…”
ケンの両脇の二人による初動は素早かった。
車が発信した直後には、本日のメインゲストとなる桜木ケンから両手両足の自由を奪っていたのだから…。
***
”グイーン…”
ちょうどケンの真後ろだったワゴン車の助手席側後部ドアが、オートスライドで開いた。
それは大口を開けた捕食者を醸すビジュアル感と言えた…。
すぐその音に気づいたケンは、スマホを左手に握った状態で振り返ると、彼の視界には車内から降りてくる二人の男がキャッチされたのだが…。
次の瞬間には彼の視界は闇に染まった。
正確には目と口を塞がれ、同時に屈強な二人に体を抱えられたのだ。
その体の運ばれ先がワゴン車の中であったのは言うまでもない。
その際、一人の男が素早くケンの手からスマホを取り上げ、電源を再度オフの操作を済ませていた。
かくて、世にも恐ろしいイカレ女・郡氷子の獲物は、難なく彼女の手に捕らえられたのだ。
ちなみに、今、彼を車内に運搬した男たちこそ、皮肉にも”ツグミの使者”が待ち伏せしてると言った、ケンの頭をバリカンで刈った実行役二人であった…。
***
「コイツで間違いないですね?」
「ええ。すぐ車出して!」
「じゃあ、向かいますよ」
「お願い…」
ワゴンの運転席側後部座席に待機していた氷子は、自分の左隣に連れ込まれた、タオルで目と口を塞がれた桜木ケンをじっと見据えながら、目的地への移動を指示した。
車内は運転が板垣、その後ろが氷子、後部シートの助手席側が藤森で、つまりケンは後部座席の真ん中で挟まれた形だった。
”うぐっ、うぐっ…”
ケンの両脇の二人による初動は素早かった。
車が発信した直後には、本日のメインゲストとなる桜木ケンから両手両足の自由を奪っていたのだから…。
***