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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第7章 ゴーモン・ファック
その2
コトの次第は悟ったであろうケンは、拘束された体で必死に抵抗しているのだが…。
”うー!ううっ、うぐぐっ…!”
「藤森、しっかり押さえつけてろって!中坊のガキ一人に何やってんだ!」
その怒鳴り声はハンパなかった。
ケンの腕に注射器を刺すタイミングが掴めない氷子は、そのいらだちたるや尋常ではない。
これには、そのスジでいっぱしのキャリアを踏んできた自負のある藤森もさすがにカッとなったが、何とか顔を赤らめる程度で抑えた。
そして、ふうっと大きく一息吐くと、上着を脱ぎ、氷子にやや開き直って言い放った…。
***
「じゃあ、コイツのカラダに全身で覆いかぶさりますから、さっさと針、打っちまってくださいよ!」
「最初からそうしろっての!手間掛けやがって…。ケン坊!テメーも意味なくダダこねてんじゃねーよ!」
まさしく藤森はここがこらえどころだった。
実際、歯ぎしりして氷子をぎろっと睨めつけていたし、運転中の板垣もバックミラー越しでさかんに目をやり、気が気ではなかった。
だが、事ここに及んで、最狂女は”そんなもの”眼中なし…、であった。
***
後部シート中央のケンの体には、手錠で繋がれた両手以外の下半身部に、左側から腰を浮かせた格好で藤森の半身が覆いかぶさっていた。
その際、ケンの両足を左手でむんずと固定し、さらに右膝を彼の左みぞおち辺りにめり込ませ、さらに右手はケンの左ひじを掴んで万歳の態勢をキープさせている…。
カンペキ…。
まさに、その言葉以外見当たらない芸当であった。
誰の目にも‥。
だがしかし…、注射器を片手にした郡氷子だけは不満だった。
”フン!できるんなら、私がせっつく前にやれって!あれほど念押ししたのに、こいつら、手抜きの天才だわ!”
これまで、怖いものなしでぶっ通してきた彼女からしたら、こんなところだったのであろうが‥。
ともあれ、獲物への薬物投与はもはや秒読み状態となり、さすがのクールガイ桜木ケンも恐怖で瞳孔が開いている…。
***
コトの次第は悟ったであろうケンは、拘束された体で必死に抵抗しているのだが…。
”うー!ううっ、うぐぐっ…!”
「藤森、しっかり押さえつけてろって!中坊のガキ一人に何やってんだ!」
その怒鳴り声はハンパなかった。
ケンの腕に注射器を刺すタイミングが掴めない氷子は、そのいらだちたるや尋常ではない。
これには、そのスジでいっぱしのキャリアを踏んできた自負のある藤森もさすがにカッとなったが、何とか顔を赤らめる程度で抑えた。
そして、ふうっと大きく一息吐くと、上着を脱ぎ、氷子にやや開き直って言い放った…。
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「じゃあ、コイツのカラダに全身で覆いかぶさりますから、さっさと針、打っちまってくださいよ!」
「最初からそうしろっての!手間掛けやがって…。ケン坊!テメーも意味なくダダこねてんじゃねーよ!」
まさしく藤森はここがこらえどころだった。
実際、歯ぎしりして氷子をぎろっと睨めつけていたし、運転中の板垣もバックミラー越しでさかんに目をやり、気が気ではなかった。
だが、事ここに及んで、最狂女は”そんなもの”眼中なし…、であった。
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後部シート中央のケンの体には、手錠で繋がれた両手以外の下半身部に、左側から腰を浮かせた格好で藤森の半身が覆いかぶさっていた。
その際、ケンの両足を左手でむんずと固定し、さらに右膝を彼の左みぞおち辺りにめり込ませ、さらに右手はケンの左ひじを掴んで万歳の態勢をキープさせている…。
カンペキ…。
まさに、その言葉以外見当たらない芸当であった。
誰の目にも‥。
だがしかし…、注射器を片手にした郡氷子だけは不満だった。
”フン!できるんなら、私がせっつく前にやれって!あれほど念押ししたのに、こいつら、手抜きの天才だわ!”
これまで、怖いものなしでぶっ通してきた彼女からしたら、こんなところだったのであろうが‥。
ともあれ、獲物への薬物投与はもはや秒読み状態となり、さすがのクールガイ桜木ケンも恐怖で瞳孔が開いている…。
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