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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第7章 ゴーモン・ファック
「ケンちゃん、そんな心配すんなって。これ、覚せい剤とかじゃないからさ、大丈夫だって。まあ、ちょっと痺れるらしいけど、時間が経てば元に戻る。じゃあ、お注射よ。動いちゃダメよ…」


”ううっ、うぐぐっ…!”


ケンは懸命に腕を動かそうとするが、何分、手錠で両手が拘束されている上、両側から二人にガツッと押さえつけられていては、もはやされるがままだ。
彼の血走った目はここに至って、懇願を乞うようにも見えた。


”ブスッ…”


「はーい、終わりまちたよー。いま消毒の脱脂綿でモミモミしましゅからねー」


これには藤森も板垣も背筋をブルっとさせ、驚愕した。


”この女、いよいよテンバッてきやがった。この後のパーティーとやらは凄まじい展開になるぞ…”


その道ん十年の猛者である藤森も、氷子がイカレた神髄を垣間見せたことで、”この後”どんな壮絶場面が待っているのかを想像すると、吐き気を催すのだった…。





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